プロ野球 4番とエースの役割
プロ野球では4番が打順の中でも重要と捉えられています。理想的な打順の流れのひとつは、まず1番が塁に出て、2番がその走者の塁を進め、3番が長打でさらに塁に出た後、4番が走者一掃して点を入れるというものが一例として挙げられるでしょう。
しかし4番がすなわちそのままチーム全体でエースと捉えられているかと言えば、一概には言えません。まず第一に、エースの定義がチームや監督、さらにはファンの中でもはっきりと定まっているわけではないため、必ずしも打者がエースとはされていないことが考えられます。チームに防御率や勝率が優れている投手がいれば、その選手がエースでしょうし、例えばイチローのような10年連続200安打を達成できるような打者がいれば、その選手がエースと扱われてもなんら不思議なことではありません。4番を打つことがエースの条件とは言えないわけです。
その中で、4番とエースの役割や責任はどういうものかを考えた時に、プロ野球ではやはり4番は得点力や長打力が求められます。残塁をせず、走者を帰すことが一番の仕事です。一方のエースは、自分のポジションでベストパフォーマンスを見せつつ、ファンに対しても期待を裏切らない選手である必要が特にあると考えられます。エースはチームの顔ですから、興行的な人気の面を勘案した際にも、その選手の活躍というのはチームの勝利だけでなく人気にも直結してくるといえるでしょう。
4番とエースはそれぞれ異なる責任と役割があることを意識して、今後野球観戦するとまた違った側面が見えてくるかもしれませんね。